ジョルジュ・ムスタキってご存知ですか? 
若い頃勤め先の近所に「アムール」と言う喫茶店があった。そこでいつもその頃流れていたのがジョルジュ・ムスタキの「私の孤独」と言う曲だった。勿論その頃の私はジョルジュ・ムスタキなんて知るよしもない。ただいつも流れているので自然とメロディーが頭に入ってしまって・・・何度も何度も聴かされている内にいい曲だなあって思うようになった。ある日喫茶店のウェートレスさんに尋ねて見た。 「このいつも流れている曲は、なんて言う曲ですか?」 「あ〜この曲ですか、実はマスターの大好きな曲なんですよ!確か・・・私の孤独・・・って言ったかなあ・・・」 「誰が歌ってるんですか?」 「それは、チョット解らないですが・・・マスターに聞いてきますね」 と言って彼女は、マスターに聞きに行ってくれて私に小さなメモを持って来てくれた。そのメモには走り書きでジョルジュ・ムスタキ「私の孤独」って書いてあった。そうか、ジョルジュ・ムスタキって人が歌ってるんだ。勿論、私はジョルジュ・ムスタキなんて歌手は知らない。マスターに礼を行って喫茶店を出ると近所のレコード屋さんに向かった。レコード屋さんでそのメモを見せると「いや~うちには置いてないですね・・・」とにべもなく言われてしまった。 しかたがないので次の休みに東京へ出た。銀座の有名なレコード屋さんで聞いたら直ぐにそのレコードが手に入った。確かシングル・レコードで裏面は、「異国の人」と言う曲が入っていた。後で知ることになったが「異国の人」はムスタキの大ヒット曲だったそうだ。とにもかくにも「私の孤独」のレコードは、見つかった。家に帰るとその日は、何度も何度も聴いた。

「私の孤独」は、1974年TBSのテレビドラマ「バラ色の人生」の主題歌として使われたそうなので知ってる人もいるかと思われる。このドラマでは、ムスタキの曲が沢山挿入されたと言う。残念ながら私は、そのドラマを見ていないので解らない。 ジョルジュ・ムスタキ 現代の吟遊詩人と称されるシンガー・ソングライター。1934年にエジプトに生まれ、17歳からパリで暮らす。恋人でもあったエディット・ピアフに才能を見いだされ、愛、孤独、死、革命まで数々の曲を生む。ギリシャ系ユダヤ人の血を引く自らを、民族にとらわれない「地中海人」と呼ぶ。1968年に当初他の歌手ために作った歌「異国の人」を69年に自身も吹き込み大ヒットさせた。